ワーケーション?

こんにちは、英会話と日本語のリンゴ•インスティテュートです。

早いものでもう9月。リンゴ•インスティテュートでは感染防止対策をしっかり講じた上での対面レッスンも再開しております。また、ご希望に応じてオンラインレッスンにも引き続き対応しています。夏休みも終わり、すっかり ”勉学の秋” モードに入りましたよ。📖📚📝

夏休みと言えば皆さんは新常態でのはじめての夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私はもっぱら“Staycation”でした。あまり聞き慣れない言葉ですが、動詞のStayと名詞のVacation を掛け合わせた造語です。正にStay at home 🏠 のVacation でした。 “staycation”(ステイケーション)は、「家でゴロゴロする」や「家の近くで過ごす」、「国内で旅行する」という意味があり、単語としては歴史が浅く、アメリカで 2000年以降に使われ始め、今ではイギリスでも使われているカジュアルな英単語のようです。

Staycation よりも最近よく耳にするのは、なんと言っても”ワーケーション”ですね。こちらはご存知の通り ”Work”と”Vacation “ を掛け合わせたもので、政府も推奨していますから皆さんお馴染みだと思います。

先日、当校で日本語を学んでいる20代のアメリカ人の生徒さんと、この”ワーケーション”の話になったのですが、「”Work”と”Vacation “なんて相反する概念だし、一緒にするなんてあり得ないでしょ!」と笑われてしまいました。😅 “ゴミゴミした都市部を離れ、地方から休暇気分を味わいながら仕事もする”って日本人的には“大アリ”だと思うのですが、海外の人からすると矛盾して聞こえるんでしょうね。

でもハタと思い出したのですが、そもそもワーケーションと言う言葉は2005-8年頃に当時のアメリカ人かイギリス人の生徒さんから聞いた覚えがあるのですよ。

当時はリーマンショック前で、プチバブルのような世の中でしたが、金融業にお勤めの方々は忙しく、バケーション先のリゾートのプールサイドで子供の監視をしながらブラックベリー(注:スマホの前身のようなもの)で会社とやり取りしていて、正に”Workation(もしくはWorcation)” だったとか。🍹当時はそうしたワーケーション族が少なからず居たようです。

時は過ぎ、時代が変わり、同じ欧米人であっても言葉に対する感覚は違って来るのですね。特に若い世代には”仕事”と”休暇”はきっちり区別されるべきモノなのでしょう。

さてさて、日本版ワーケーションは今後どう定着して、どう発展していくのでしょうか。良くも悪くも言葉に対してハッキリと定義付けせずに、”ふんわり、ぼんやり”した理解でもあまり気にならない(?)傾向にあると言われる日本人。人それぞれの解釈で上手く付き合って行けそうな気がします🍀

台風シーズンでもありますし、コロナ禍でもありますので、地方へお出かけの際はくれぐれもお気をつけ下さいね。