“Dream with ambition! Lead with conviction !”

“演説とは英語にて「スピイチ」と言い、大勢の人を会して説を述べ、席上にて我思うところを人に伝うるの法なり”

これは、封建時代の日本には無かった「演説」という言葉を作った福沢諭吉の言です。諭吉は1874(明治7)年に三田演説会を開催し、演説の意義と重要性を世に問いました。

一方、西洋では自らの意見を民衆に披露するスピーチは古代ギリシャ時代から盛んでした。歴史に残る名スピーチは今も語り継がれ、英語学習の手段としても使われています。厳選された言葉、韻を踏んだ文章、小気味良いリズム等、優れたスピーチを暗唱したりシャドーイングしたりするのはとても良い練習法だと思います。(私も学生時代、ケネディ大統領の就任演説を暗唱大会に出るために練習しました。 )

名スピーチと言えば、11/8に行われた時期大統領エレクトのバイデン氏と副大統領エレクトのハリス氏の勝利スピーチも聴衆の心を掴むものでした。政治的な支持/不支持は抜きにして、素晴らしいスピーチでした。

バイデン氏のスピーチはニュースでも多く取り上げられましたし、少々長いので、ここではハリス氏のスピーチについて取り上げようと思います。

今回のハリス氏のスピーチの中で特に心に残ったのは、子供達へのメッセージの一節です。(動画のちょうど5分あたりから)

“Dream with ambition, lead with conviction, and see yourself in a way that others might not see you, simply because they’ve never seen it before. And we will applaud you every step of the way.”
(高い目標を掲げて夢を見ましょう。信念を持って先頭に立ちましょう。前例がないからと他人があなたを制約しようとしても、他人には見えない自分を見つけましょう。その一歩一歩に私たちは拍手を送ります。)

BBCの日本語版サイトに日本語テロップ付きのハリス氏のスピーチが紹介されていましたので、是非動画でご覧下さい。話すスピードやリズム、表情なども是非参考になさって下さい。

https://www.bbc.com/japanese/video-54861200